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2018年第597回例会(2018/3/8)

演奏会概要

  • 時 間

    2018年03月08日(木) 18:15開場/18:45開演
  • 会 場

    東京文化会館小ホール
  • 例会チケット

    前売券・当日券:全自由席 5,000円
    (学生2,000円)
    ※当日券17:45より販売(学生券あり)

青木尚佳 Naoka Aoki(ヴァイオリン)
津田裕也 Yuya Tsuda(ピアノ)

 

PROGRAMM

《ヴァイオリンとピアノの対話》

▶ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 K306
  Sonate in D K306
▶ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 K377
  Sonate in F K377
▶ヴァイオリン・ソナタ ト長調 K379
  Sonate in G K379
▶ヴァイオリン・ソナタ イ長調 K526
  Sonate in A K526

出演者のメッセージ

 今回このような機会をいただき、今まであまりモーツァルトのソナタを演奏したことのなかった私にとっては大変有難く、また一晩で同じ作曲家のソナタを4つ演奏することは、大きな挑戦となります。

 ドイツ語に”Lustig”(おどけた/愉快な)と言う単語がありますが、モーツァルトの楽曲にはこの”Lustig”の要素が沢山あるように思います。おどけた、と言われてもそれを音で表現するのはなかなか難しいですが、わざとらしくなく、でも洒落たように聴こえるように…。且つ、チャーミングでキラッと光るものがあって、でも枠からはみ出し過ぎないように…頭では分かっていても自分が描くモーツァルトの『音』を出すことはこの先突き詰めていきたいことの一つです。

 師匠である堀正文先生はモーツァルトを演奏する上で必要なテクニックとセンスを全て兼ね備えており、モーツァルトのレッスンになるととても細かく見て頂いた記憶があります。先生に教えていただいた右手のテクニックは、特にモーツァルトを演奏する上で必要なことだったのだ、と最近になってヒシヒシと感じております。

 今回初共演となるピアニスト津田裕也さんの演奏を初めて拝聴させていただいた時は、「なんて優しい、美しい音を紡ぎ出す方なのだろう」と感動しました。津田さんとどのような”二重奏”ができるのか、私自身とても楽しみにしています。

 最後までお楽しみいただけたら幸いです。

青木尚佳

青木尚佳(ヴァイオリン)

 1992年東京生まれ。
 2014年11月、フランス・パリで行われたロン=ティボー=クレスパン国際コンクールで第2位受賞。併せてコンチェルトの最良の解釈に贈られるモナコ大公アルベール二世賞を受賞する。また同年10月、中国・チンタオで行われた第4回中国国際ヴァイオリンコンクールにて第2位受賞。さらに、2016年6月仙台国際コンクールにおいて第3位に輝いた。
 ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール入賞後、本格的な演奏活動を開始。東京・浜離宮朝日ホールでのリサイタル、東京・春・音楽祭でのリサイタル、高関健指揮/N響、秋山和慶指揮/東響、飯守泰次郎指揮/大阪フィル、スダーン指揮/兵庫芸術文化センター管などとの共演で高く評価された。更に、大阪交響楽団、東京シティ・フィル、仙台フィル、広響との共演が予定されている。
 2009年第78回日本音楽コンクール第1位。2010年NHK交響楽団とパガニーニ:ヴァイオリン協奏曲を共演しデビュー。11歳より堀正文氏に師事した後、桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマコースを経て、2011年より英国王立音楽大学にトム・ナッパー氏及びローム ミュージック ファンデーションより奨学金を得て留学、2015年7月に卒業。卒業に際し、全卒業生の中から男女各1名ずつ贈られるタゴール・ゴールドメダルを受賞。2015年9月よりABRSM(英国王立音楽検定)全額奨学金により英国王立音楽院に在学。
 現在、藤川真弓、堀米ゆず子、アナ・チュマチェンコの各氏に師事。ロンドンでの多数のリサイタルの他、2012年、2014年と2回に渡り英国王立音楽大学協奏曲コンクールにて優勝。室内楽も積極的に行っており、2012年9月より弦楽四重奏団を結成、2013年英国王立音楽大学弦楽四重奏コンクールにて優勝し、チッピング・カムデン・フェスティバル、ロイヤル・アルバートホール、ウィグモアホール、カドガン・ホールその他多数のフェスティバルにて演奏を行う。
 2014年6月、スイス国際音楽アカデミーに参加し、小澤征爾氏とヴィクトリアホール、シャンゼリゼ劇場で共演した。

津田裕也(ピアノ)

 仙台市生まれ。2001年東京芸術大学入学。同年、第70回日本音楽コンクール第3位。02年第7回宮崎国際音楽祭にてウラディーミル・アシュケナージ氏によるレッスンを受講。05年東京藝術大学を首席卒業、安宅賞、アカンサス音楽賞、同声会賞等、数々の受賞を果たし、同大学大学院修士課程に進む。07年第3回仙台国際音楽コンクールにて第1位、および聴衆賞、駐日フランス大使賞を受賞。仙台市より「賛辞の楯」を、宮城県より芸術選奨新人賞を授与される。同年10月よりベルリン芸術大学においてパスカル・ドヴァイヨン氏に師事し研鑽を積む。10年東京藝術大学大学院修士課程を首席修了、併せてクロイツァー賞を受賞。11年ベルリン芸術大学を最優秀の成績で卒業、その後ドイツ国家演奏家資格を取得。同年ミュンヘン国際コンクール特別賞受賞。
 ソリストとしてベルリン交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、広島交響楽団、ドイツ室内管弦楽団等と共演。
 東京をはじめ日本各地でソロリサイタルを開催するほか、NHK-FM「名曲リサイタル」、仙台クラシックフェスティバル、武生音楽祭などに出演。10年からはドイツ各地でもソロリサイタルを開催、地元紙にて好評を博す。simcレーベルよりソロアルバム「悲愴、さすらい人幻想曲」を発売。15年にはフォンテックより「メンデルスゾーン:ピアノ作品集」をリリースし、高く評価される。
 室内楽活動にも積極的でヴァイオリニスト松山冴花氏とデュオを組み、ナミ・レコードより4枚のCDをリリース。また、白井圭(vn)、門脇大樹(vc)と共にピアノ・トリオ「Trio Accord」を結成し、東京、札幌、九州をはじめ国内各地で演奏。その他、ジェラール・プーレ、堀米ゆず子、前橋汀子、加藤知子、山崎伸子、コリヤ・ブラッハー、イェンス=ペーター・マインツ、パヴェル・ゴムツィアコフなど多くの著名な弦楽器奏者と共演している。
 これまでにパスカル・ドヴァイヨン、ガブリエル・タッキーノ、ゴールドベルク山根美代子、角野裕、渋谷るり子の各氏に、室内楽をゴールドベルク山根美代子、田中千香士、河野文昭、山崎伸子の各氏に師事。現在、東京藝術大学講師として後進の指導にも力を注いでいる。

チケット取り扱い

東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650
日本モーツァルト協会 03-5467-0626

※学生券は日本モーツァルト協会のみ取り扱い

アンコール

ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 K296より第2楽章

注意事項

※ 出演者・プログラムは変更することがございます。予めご了承ください。
※ 10歳以下の方の入場はご遠慮下さい。
※ 会場での無断撮影、録音は固くお断りします。