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2014年1月例会(第555回)

演奏会概要

  • 時 間

    2014年01月27日(月) 18:15開場/18:45開演
  • 会 場

    東京文化会館小ホール
  • 例会チケット

    前売券・当日券(臨時会員券):5,000円(学生2,000円)
《シュタードラーに捧げた最後の奇跡》
と き:2014年1月27日(月) 18:15開場/18:45開演
ところ:東京文化会館小ホール
臨時会員券(前売券・当日券):1月例会は6,000円(学生2,000円)です

PROGRAMM:

 
▶ アダージョとフーガ ハ短調 K546
Adagio und Fuge in c, K546
・Adagio in c 3/4 – FUGA: Allegro in c 4/4

▶ 交響曲 第21番 イ長調 K134
Sinfonie in A, K134
・Allegro in A 3/4
・Andante in D 2/4
・MENUETTO in A 3/4 – Trio in D
・Allegro in A 2/2

▶ 同 第27番 ト長調 K199(161b)
Sinfonie in G, K199(161b)
・Allegro in G 3/4
・Andante grazioso in D 2/4
・Presto in G 3/8

▶ クラリネット協奏曲 イ長調 K622
Konzert in A für Klarinette und Orchester, K622
・Allegro in A 4/4
・Adagio in D 3/4
・RONDO: Allegro in A 6/8

チャールズ・ナイディック Charles Neidich(クラリネット・指揮)

チャールズ・ナイディックは「ニューヨーカー」誌において「クラリネットの達人であり、もはやクラリネット奏者の域を超えている」と評されるように、最も 魅力的なヴィルトゥオーゾの一人として世界的に認められている。魅惑的な美音と目もくらむほどのテクニックは、世界の批評家はもちろん、音楽仲間からも、 満場一致の賞賛を得ている。

これまでに、セントルイス交響楽団、ミネアポリス交響楽団、オルフェウス室内管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、イ・ムジチ・ディ・モントリ オール、ターフェルムジーク、ヘンデル・ハイドン・ソサエティ、ライプツィヒMDR交響楽団、読売日本交響楽団、台湾国家交響楽団等と共演している。また 室内楽においても一流のアンサンブルと演奏会を行っており、ジュリアード、ガルネリ、ブレンターノ、メンデルスゾーン、カルミナ等の弦楽四重奏団と共演し ている。その他、マルボロ音楽祭、サラソタ音楽祭、BBCプロムス等をはじめ、アメリカおよびヨーロッパ各国の音楽祭に招待され、日本にも霧島音楽祭に招 かれている。

母親にピアノを、7歳からは父親にクラリネットを習う。17歳の時にクラリネットの指導者として高名なレオン・ルシアノフに師事。イェール大学で文化人類 学を学んだ後、旧ソヴィエト連邦への初のフルブライト奨学生としてモスクワ国立音楽院に留学。クラリネット奏者のボリス・ディコフ、及びピアニストのキリ ル・ヴィノグラドフに師事した。
1982年ARDミュンヘン国際コンクールで最高位(1位なし2位)を獲得。1985年にはアメリカで最も権威のあるナウムバーグ・コンクールで優勝し、ソリストとしての地位を確立した。
ピリオド楽器の卓越した演奏者としても知られ(著名なピリオド管楽器アンサンブル「モッツァフィアット」の創設者)、また、古典的な協奏曲のカデンツァと 装飾音を即興で演奏した最初のソリストでもある。ナイディックは作品のオリジナル版の復元・演奏に重要な役割を果たしてきており、彼の手によってオリジナ ル版が復元された作品には、モーツァルト、ウェーバーおよびコープランドの協奏曲、シューマンの「幻想小曲集」、ショーソンの「アンダンテとアレグロ」等 が挙げられる。

また、ナイディックは現代音楽の熱心な演奏者でもあり、ミルトン・バビット、エリオット・カーター、エディソン・デニソフ等の作品を初演している。
レコーディングは、ソニー・クラシカル、ソニー・ヴィヴァルテ、ドイツ・グラモフォン、ハイペリオン等、多数のレーベルからリリースしている。特に、長年 にわたり首席奏者を務めたオルフェウス室内管弦楽団とのモーツァルトとウェーバーの協奏曲は名盤として名高い(ドイツ・グラモフォン)。
最近では指揮者としても意欲的に活動を行っており、アヴァンティ室内管弦楽団、ヘルシンキのタピオラ・シンフォニエッタ、ニュー・ワールド交響楽団、サンディエゴ交響楽団(指揮者、ソリスト、作曲家の三役)、ブルガリアのプロヴディフ・フィル等を指揮した。

後進の育成にも非常に熱心で、現在、ジュリアード音楽院をはじめ複数の学校で教鞭を執る。また、世界中からマスタークラスやレクチャーコンサートの要請がある。

チャールズ・ナイデック

東京フィルハーモニー交響楽団 Tokyo Philharmony Orchestra

1911 年創立の日本で最も長い歴史と伝統を誇るオーケストラ。約140名のメンバーをもち、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。 2015年4月より、ミハイル・プレトニョフを特別客演指揮者に、アンドレア・バッティストーニを首席客演指揮者に迎えた。桂冠名誉指揮者にチョン・ミョ ンフン、桂冠指揮者に尾高忠明、大野和士、ダン・エッティンガーを、レジデント・コンダクターに渡邊一正、アソシエイト・コンダクターにチョン・ミンらを 擁する。

「定期演奏会」をはじめ「午後のコンサート」や「こども音・楽・館」などクラシック音楽を広く普及させる自主公演の他、新国立 劇場のレギュラーオーケストラとしてオペラ・バレエ演奏、NHKにおける『ニューイヤー・オペラコンサート』『FMシンフォニーコンサート』『名曲アルバ ム』、さらに『題名のない音楽会』『東急ジルベスターコンサート』などにより全国の音楽ファンに親しまれる存在として、高水準の演奏活動とさまざまな教育 的活動を展開している。

海外公演もこれまで数多く行い、近年では2005年11月のチョン・ミョンフン指揮による「日中韓未来へのフレンドシップツ アー」に続き、2013年12月に韓国・大邱市の招聘により日本から唯一アジア・オーケストラ・フェスティバルに出演、2014年3月にはアジア・欧米6 か国を巡るワールド・ツアーを行い国内外の注目を集めた。

1989年からBunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を結んでいる。また東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。

昭和62年度芸術祭賞、平成7年度芸術祭大賞、平成16年度芸術祭優秀賞、また「音楽の未来遺産」三善晃管弦楽作品シリーズ3 公演のライヴCD(カメラータ・トウキョウ/平成20年10月)が平成20年度芸術祭優秀賞を受賞した。他に、昭和59年度に第8回音楽之友社賞と第8回 ゆとりすと賞(味の素社)、平成13年度ミュージック・ペンクラブ賞(クラシック部門/日本人アーティスト)などを受賞している。

公式ウェブサイト http://www.tpo.or.jp/
公式フェイスブック https://www.facebook.com/TokyoPhilharmonic
公式ツイッター https://twitter.com/tpo1911

東京フィルハーモニー交響楽団(201305サントリー定期:バッティストーニ)

演奏者からのメッセージ

モーツァルトの258回目の誕生日である2014年1月27日に、日本モーツァルト協会例会において指揮及びコンチェルトのソリストとして演奏することは、私にとって大きな喜びであり名誉な事です。
このコンサートでは、モーツァルトの一生を辿ります。
1788年に作曲された偉大な作品、アダージョとフーガK546、彼が若干16歳のときに作曲した初期の交響曲K134イ長調、その1年後の1773年に 作曲された交響曲K199ト長調、そして最後に1791年に書かれた不朽の名作、バセット・クラリネットの為の協奏曲K622イ長調を演奏します。 この作品はモーツァルトの器楽曲としては最後の作品であり、モーツァルトの人生の最後の年に完成しました。この作品は彼の良き友人であり、偉大なクラリ ネット奏者、アントン・シュタードラーのために作曲されました。そしてシュタードラーはクラリネットの低音域をより進歩させた特別なクラリネットを設計し た人です。
このバセット・クラリネットの完成によりモーツァルトは初めてクラリネットの低音域にメロディーを用いて作曲することが可能になったと私は思っています。 今回の公演では、モダンの楽器ではありますがシュタードラーが当時演奏していたバセット・クラリネットと同じ形の楽器で演奏します。これは、日本では初め てのことになるでしょう。
私は日本モーツァルト協会にこのモーツァルトのバースデイ・コンサートを開催していただいたことに大変感謝し、日本モーツァルト協会が、これからも最も高い音楽的学識と見識を示し続けて行く事を確信しています。

2014年1月 チャールズ・ナイディック

注意事項

※ 出演者・プログラムは変更することがございます。予めご了承ください。
※ 例会の臨時会員券(前売券・当日券)は当日会場窓口にて、また、東京文化会館チケットサービス03-5685-0650にて販売。
※ 10歳以下の方の入場はご遠慮下さい。
※ 会場での無断撮影、録音は固くお断りします。