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【CD】モーツァルト・ウィズ・フレンズ

メンケマイヤーのモーツァルト

 アントワン・タメスティと並び、今最もヨーロッパで活躍するヴィオラ奏者、ニルス・メンケマイヤーによる新録音。モーツァルトの室内楽でも有名な「ケーゲルシュタット・トリオ」を中心に、アレンジ作品も含めてヴィオラでモーツァルトの魅力をご堪能いただくというのがコンセプト。「ケーゲルシュタット・トリオ」は、モーツァルトが、「ケーゲルン」(ボーリングの原点)をやりながら作曲したという逸話に基づいており、友人のクラリネットの名手アントン・シュタットラーとともにヴィオラを演奏したであろうモーツァルトによる楽器の能力を発揮させた魅惑的作品です。今回はクラリネットの名手ザビーネ・マイヤーが参加。また「ヴァイオリンとヴィオラの二重奏」では、やはり友人であるユリア・フィッシャーが参加しています。「ロンドンのスケッチブック」は、8~9歳のモーツァルトの作品でもともとはソロ曲ですが、ここでは二重奏/三重奏としてアレンジされています。まるでモーツァルト自身が満喫したであろう友人との室内楽の楽しみを再現するかのようなアンティームな愉悦に溢れた素敵なアルバムです。

モーツァルト・ウィズ・フレンズ~ケーゲルシュタット・トリオ

【曲目】
1-3. ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲 変ホ長調 K498「ケーゲルシュタット・トリオ」
4-6. ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 K14 (ヴィオラとピアノのためのヴァージョン)
7-9. ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 ト長調 K423
10-11. ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 K30 (ヴィオラとピアノのためのヴァージョン)
12. 転調する前奏曲 Kdeest (ピアノ・ソロ)
「ロンドンのスケッチブック」 K15より [ウィリアム・ヨン編]
13. 第32番 ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏 K15gg
14. 第15番 ヴィオラとピアノのための間奏曲K15p
15. 第16番 クラリネットとヴィオラのための二重奏K15q
16. 第23番 クラリネット、ヴィオラとピアノのための二重奏 K15x
17. 「泉のほとりで(ああ、恋人を失えり)」による6つの変奏曲 ト短調 K360(ヴィオラとピアノのためのヴァージョン)

【演奏】
ニルス・メンケマイヤー(ヴィオラ) 1-11、13-17
ザビーネ・マイヤー(クラリネット) 1-3, 15, 16
ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン) 1-3, 7-9, 13
ウィリアム・ヨン(ピアノ) 1-6, 10-12, 14, 16, 17

【録音】
2015年12月19日~21日、ミュンヘン、バイエルン放送第2スタジオ
[レコーディング・プロデューサー、エディティング]ベルンハルト・アルブレヒト
[バランス・エンジニア]マルクス・フーバー
[調律]クリスティアン・フィッシャー

ニルス・メンケマイヤー

 1978年ブレーメン生まれ。豊かな音楽的才能と革新的なプログラミングが高い評価を得ており、「最も国際的に活躍しているヴィオリストの一人」(南ドイツ新聞)と評され、高い注目を浴びている。

 ソニー・クラシカルと専属契約を結び、リリースしたアルバムはいずれも高く評価され、多くの賞を獲得している。ヴィオラの重要な作品をはじめ、18世紀の手描き譜を世界で初めて録音したほか、現代作品や自身の編曲なども収録されている。

 ミュンヘン音楽・演劇大学でハリオルフ・シュリヒティヒに師事。2006年、ユーリ・バシュメット国際ヴィオラ・コンクールとドイツ音楽コンクールで優勝し、2009年にはロンドンでパークハウス賞を受賞した。ドレスデン・カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学の教授を2年間務め、その後マドリッドのソフィア王妃高等音楽院で准教授を経て、2011年よりミュンヘン音楽大学の教授を務めている。

 これまでに、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、WDRケルン放送交響楽団、ベルリン放送交響楽団、シュトゥットガルト放送交響楽団、ウィーン放送交響楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、ブレーメン・フィルハーモニー管弦楽団、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団、ベルン交響楽団、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団、ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、MDR交響楽団、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・バロック・ゾリステン等のオーケストラと、クリストファー・ホグウッド、サー・ネヴィル・マリナー、シルヴァン・カンブルラン、コルネリウス・マイスター、マルク・ミンコフスキ、ミヒャエル・ザンデルリング、クレメンス・シュルト、カール=ハインツ・シュテフェンス、マルクス・シュテンツ、マリオ・ヴェンツァーゴ、シモーネ・ヤング、エリアス・グランディ等の指揮者と共演している。2015年2月、シルヴァン・カンブルラン指揮読売日本交響楽団と共演し大成功をおさめ、3月にはヨーロッパ・ツアーに同行した。

 室内楽の分野でも活躍目覚ましく、2016/17シーズンはザビーネ・マイヤー&ウィリアム・ヨンとのトリオ、ユリア・フィッシャーとのカルテット、ウィリアム・ヨンとのデュオなどがある。これまでに、ロンドンのウィグモアホール、ベルリンのフィルハーモニー、ハンブルクのライスハレ、ウィーンのムジークフェライン、ブリュッセルのボザール、ケルンのフィルハーモニーをはじめとする各国のコンサートホールのほか、ラインガウ音楽祭、メクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭、ロッケンハウス室内音楽祭、ギドン・クレーメル室内音楽祭、ハイデルベルク春の音楽祭等にも登場している。

 現在、ハイデルベルク・フィルハーモニー管弦楽団のアーティスト・イン・レジデンスを務め、2017年リューゲン春の音楽祭の音楽監督を務める。

 使用楽器は、ミュンヘンのヴァイオリン工房でペーター・エルベンによって製作された。

 

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