日本モーツァルト協会 JAPAN MOZART SOSIETY since 1955

twitter
MENU

2019年第605回例会(2019/1/22)

演奏会概要

  • 時 間

    2019年01月22日(火) 18:15開場/18:45開演
  • 会 場

    東京文化会館小ホール
  • 例会チケット

    前売券・当日券(臨時会員券):全自由席 5,000円
    (学生2,000円)
    ※前売券:販売終了
    ※当日券:17時45分から販売(学生券あり)

アンサンブル・ディアーロギ ENSEMBLE DIALOGHI
 クリスティーナ・エスクラペス Cristina Esclapez (フォルテピアノ)
 ジョセプ・ドメネク Josep Domenech(オーボエ)
 ロレンツォ・コッポラ Lorenzo Coppola(クラリネット)
 ピエール=アントワーヌ・トレンブレイ Pierre-Antoine Tremblay(ナチュラルホルン)
 ハビエル・ザフラ Javier Zafra(ファゴット)

PROGRAMM

《鮮やかに蘇る18世紀の響き》

▶ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 K452
 Quintett in Es für Klavier, Oboe, Klarinette, Horn und Fagott K452
▶ロンド ヘ長調 K494
 RONDO in F K494
▶ピアノ協奏曲 第22番 変ホ長調 K482より第2楽章(トレンブレイ編)
 Andante aus Konzert in Es K482 von Tremblay 
▶ソナタ ホ短調 K304(クラリネット版)
 Sonate in e K304
▶ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 Op16(ベートーヴェン)
 Quintett für Pianoforte, Oboe, Clarinette, Horn und Fagott Es-Dur Op16(L.van Beethoven)

出演者からのメッセージ

モーツァルトの室内楽「言葉のないオペラ」

 モーツァルトは、18世紀のほとんどの作曲家がそうであったようにオペラ作曲家として成功することを望んでいました。
 ヨーロッパのどの主要都市の文化的生活は劇場やオペラの世界を中心に発展していきました。特にオペラ・ブッファは観客の間で絶大な人気がありました。
 1734年のペルゴレージの《奥様女中》に始まったオペラ・ブッファは“コメディア・デラルテ”といって基本的に古い形式の演劇が発展したもので、日本の歌舞伎とも共通点があり、一般の人々の日常を描く人気の演劇でした!
 新興階級や新しく力をつけた中流階級は、オペラ・ブッファ(音楽を伴うコメディア・デラルテ)を彼らのライフスタイルのなかで、笑うための完璧なツールとして見出しました!やがてまもなく、他のすべての音楽ジャンル(室内楽、交響曲、ピアノ・ソナタなど)はオペラ・ブッファの方向性に向かっていき、歌やあらすじがなくても、同じように演劇的なメッセージをまねて伝えようとしました。
 聴衆はよく理解していて、特にウィーンでは、オペラをしばしば面白おかしく楽しむのと同じように、古典派のあらゆる室内楽曲のキャラクターの変化を受け入れ、楽しんでいました。
 モーツァルトの「ピアノと管楽のための五重奏曲 K452」はこの新しいスタイルの完璧な例です。それぞれの楽器は、物語を語り、それぞれの奏者と一緒に競演し、演技するのです!
 私たちのプログラムにあるピアノ・ソロ「ロンド K494」でも同じことが言えます。この場合、さらに洗練された方法により、ピアノの両手の間で、異なる音域の間で、ダイナミックなコントラストの間で、テンポと効果の変化の間で、対話と緊張が生まれます。
 奏でられる互いの旋律と表現の下に隠れている音楽のもつ本来の意味を想像することは難しくありません。私たちはそこに愛、迷惑な主張、誘惑、怒り、疑い、悲しみ、積極的な態度を聞くことができるのですから…。

 ロレンツォ・コッポラ

アンサンブル・ディアーロギ ENSEMBLE DIALOGHI

 1784年4月10日 モーツァルトは父レオポルトに1通の手紙を送った。

「僕は2つのグランド協奏曲と五重奏曲を書いて、熱狂的な拍手喝さいを受けたんだ。僕のこれまでの人生で一番の出来だと思ってる。どんなにパパに聴かせたかったことか。とっても美しかったんだよ! 」

 モーツァルトとベートーヴェンの五重奏曲は、室内楽のレパートリーの希少な本物の宝石です。聴衆には、対話、即興性、ドラマ、諧謔(ユーモア)などオペラのような様々な感情をもたらしてくれることでしょう。

 2014年、バルセロナでトレンブレイがコッポラ、エスクラペスと共に結成。アンサンブル・ディアーロギは古典派、ロマン派時代の音楽アプローチの刷新に挑んでいる。彼らはこの時代の芸術性の高さを聴衆につなげることができる能力に秀でている。メンバーは全員ピリオド楽器で演奏、音楽の本質的なあらゆる情感のヴェールをとるために音楽言語の主要な手がかりを聴衆に披露している。2018年デビューCD、モーツァルトとベートーヴェンのフォルテピアノとの五重奏曲をリリースした。

クリスティーナ・エスクラペス(フォルテピアノ)

 ハイドンとバッハを中心としたソロ活動のほかアンサンブル・ピアニストとしても高い評価を受け、ロレンツォ・コッポラなど多くの著名な管楽器奏者とたびたび共演している。カタルーニャ高等音楽院、バルセロナのリセウ高等音楽院などで後進の指導にも情熱を注いでいる。

ジョセプ・ドメネク(オーボエ)

 レ・タラン・リリク(クリストフ・ルセ)、バッハ・コレギウム・ジャパン(鈴木雅明)、イル・ジャルディーノ・アルモニコ(ジョヴァンニ・アントニーニ)、オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク(サー・ジョン・エリオット・ガーディナー)、コンセール・デ・ナシオン(ジョルディ・サバール)などと頻繁に共演している。現在、アムステルダム国立音楽院でバロック・オーボエを指導している。

ロレンツォ・コッポラ(クラリネット)

 フライブルク・バロック・オーケストラ、レ・ザール・フロリサン、ラ・プティット・バンドほか現代古楽シーンをリードしているオーケストラで、定期的に出演している。またクラリネットの主要なレパートリーを録音。フライブルク・バロック・オーケストラとモーツァルトのクラリネット協奏曲、クイケン・クァルテットとモーツァルトのクラリネット五重奏曲、アンサンブル・ゼフィロとはモーツァルトの管楽セレナーデ、ピアニストのシュタイアーとのブラームスのソナタなどがある。

ピエール=アントワーヌ・トレンブレイ(ナチュラルホルン)

ナチュラル・ホルンの名手。ソロ&アンサンブル活動のほか、フライブルク・バロック・オーケストラ、エウローパ・ガランテ、シャンゼリゼ管弦楽団、アリオン・バロック・オーケストラ、18世紀オーケストラ、アニマ・エテルナ、B’Rockなど、世界的なピリオド楽器オーケストラ、アンサンブルで活動している。

ハビエル・ザフラ(ファゴット)

 フライブルク・バロック・オーケストラのメンバー。フライブルク音楽大学で指導している。またパリ人オーケストラ、セルクル・ドゥ・ラルモニーの設立メンバーのひとり。イザベル・ファウストやアレクサンドル・メルニコフと定期的にパートナーを組む。モーツァルトのファゴット協奏曲をウィグモアホール、リンカンセンターで何度も演奏しており、ニューヨーク・タイムズで高く評価された。

チケット取り扱い

東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650
日本モーツァルト協会 03-5467-0626
※学生券は日本モーツァルト協会のみ取り扱い

浜離宮朝日ホールの公演もございます
2019年1月23日(水)19:00開演
チケット・お問合せ アレグロミュージック 03-5216-7131

アンコール

ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 K452より第3楽章(演技付き)

注意事項

※ 出演者・プログラムは変更することがございます。予めご了承ください。
※ 例会の臨時会員券(前売券・当日券)は当日会場窓口にて、また、東京文化会館チケットサービス03-5685-0650にて販売。
※ 10歳以下の方の入場はご遠慮下さい。
※ 会場での無断撮影、録音は固くお断りします。