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協会の資料室 Archives

肖像画について

当サイトの各ページで使用した肖像画について解説いたします。

大礼服を着た六歳のモーツァルト

大礼服を着た六歳のモーツァルト

作 者

ピエートロ・アントーニョ・ロレンツォーニ
Pietro Antonio Lorenzoni (1721頃-1782)
ザルツブルクで逝ったイタリア系画家。

制作地

ザルツブルク/制作年 1763年初め

所 蔵

ザルツブルク国際モーツァルテウム財団

画 材

油絵/サイズ 83.7 x 64 cm

備 考

1762年女帝マリーア・テレージアから下賜された皇子の大礼服。

父と姉とともに奏楽するモーツァルト

父と姉とともに奏楽するモーツァルト

作 者

ルイ・カロジス・カルモンテル
Louis Carrogis Carmontelle (1717-1800)

制作地

パリ/制作年 1763年11月頃

所 蔵

シャンティリー コンデ博物館

画 材

水彩画/サイズ 33 x 20 cm

備 考

作者のルイ・カロジス・カルモンテルは、パリの画家。宮廷にも仕え、版画、建築デザインも手がけ、劇作家、文筆家でもあった。右の絵はザルツブルク国際モーツァルテウム財団所蔵の銅版画版。

モーツァルトの家族 (モーツァルト一家の肖像)

モーツァルトの家族 (モーツァルト一家の肖像)

作 者

ヨハン・ポーネク・デッラ・クローチェ
Johann Nepomuk della Croce (1736-1819)
ロレンツォーニの弟子、肖像画家。

制作地

パリ/制作年 1780年晩秋着手 
1781年完成

所 蔵

ザルツブルク国際モーツァルテウム財団

画 材

油絵/サイズ 140 x 186 cm

備 考

1778年7月3日没の母は絵画中肖像画として描かれている。

黄金拍車勲章をつけたモーツァルト

黄金拍車勲章をつけたモーツァルト

作 者

作者不詳

制作地

ザルツブルク/制作年 1777年

所 蔵

ボローニャ マルティーニ音楽院

画 材

油絵/サイズ 75 x 65 cm

備 考

マルティーニ師に贈られたもの、授勲後7年経て製作。

ピアノに向かうモーツァルト

ピアノに向かうモーツァルト

作 者

ヨーゼフ・ランゲ
Josef Lange(1751-1831)

制作地

ウィーン/制作年 1789年

所 蔵

ザルツブルク国際モーツァルテウム財団

画 材

油絵/サイズ 42.0cm x 52.5cm

備 考

1789年春頃に書き始められたが、未完で終わった。作者のランゲはモーツァルトの妻コンスタンツェの姉アロイージアの夫、モーツァルトの義兄にあたる宮廷劇場付き俳優で、アマチュアながら絵画もよくした。

横 顔

ピアノに向かうモーツァルト

作 者

ドーリス(ヨハンナ・ドロテーア)シュトック
Dorothea (Johanna Dor.) Stock (1760-1832)

制作地

ドレスデン宗務局評定官ケルナー邸
制作年 1789年 北ドイツ旅行中

所 蔵

ザルツブルク国際モーツァルテウム財団

画 材

銀筆画/サイズ 象牙紙 7.5 x 6.2 cm

備 考

女性画家ドーリス・シュトックにより1789年に描かれたこの銀筆画は、数少ない本物のモーツァルトの肖像画です。モーツァルトを描いた肖像画の中には、生前のモーツァルトをモデルにしたものであるかどうかについて、その真偽が定かでないものも決して少なくありませんが、この銀筆画の信憑性はまったく疑う余地のないものです。

この世界的に有名な肖像画は、長年にわたり、研究家・古書商として名高いイギリス人アルビ・ローゼンタールの個人所有になっていましたが、彼の死の翌年、2005年にザルツブルク国際モーツァルテウム財団が取得しました。購入価格は数千万円にも及びました。

自筆譜や肖像画等の蒐集・維持には多大な資金が必要となりますが、国際モーツァルテウム財団をはじめ、関係者の努力と取り組みによって、かけがえのないモーツァルトの文化的遺産が守られています。日本モーツァルト協会が、2006年1月、国際モーツァルテウム財団に贈った寄付金もこの貴重な肖像画の購入資金の一部に当てられました。