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2017年第591回例会(2017/9/29)

演奏会概要

  • 時 間

    2017年09月29日(金) 18:15開場/18:45開演
  • 会 場

    浜離宮朝日ホール
  • 例会チケット

    前売券・当日券:全自由席 5,000円
    (学生2,000円)
    ※当日券17:45より販売(学生券あり)

エリック・ホープリッチ Eric Hoeprich(バセット・クラリネット)
ロンドン・ハイドン弦楽四重奏団 London Haydn Quartet

協力:株式会社アレグロミュージック

PROGRAMM

《ホープリッチとシュタードラー》

▶弦楽四重奏曲 変ホ長調 K428
  Quartett in Es für zwei Violinen, Viola und Violoncello K428
▶弦楽四重奏曲 変ロ長調 Op.18-6(ベートーヴェン)
  Quartett in B für zwei Violinen, Viola und Violoncello Op.18 No.6(L.van Beethoven)
▶クラリネット五重奏曲 イ長調 K581
  Quintett in A für Klarinette, zwei Violinen, Viola und Violoncello K581

出演者のメッセージ

 クラリネットのための特別の曲と言えば、モーツァルトの音楽、特にクラリネット五重奏曲K581、であることは確かでしょう。形式、和声、構造、旋律、及び楽器使用法の基本的な要素に於いて、それは間違いなく室内楽曲の最上の作品の1つです。友人のアントン・シュタードラーから作曲を頼まれて、モーツァルトは、明らかに、特別に良いものを書くことを決意しました。それまでは、彼の木管楽器と弦の室内楽曲、つまり、オーボエ四重奏曲とフルート四重奏曲は、室内アンサンブルというよりは、管楽器がソロで活躍する四重奏曲でした。彼はここで第2ヴァイオリンを追加して基盤を拡大し、肌理の細かさを増して、この曲を、個々の声部の素晴らしい集合体であると同時に弦楽四重奏としても機能させました。

 この曲は、モーツァルトの「自作品目録」により、1789年9月29日に作曲されたことが分かっております。残念なことに自筆譜は失われてしまいましたが、この曲とクラリネット協奏曲K622に関する幾つかの断片により、彼が意図したことを知ることができます。シュタードラーは“バセット”クラリネットという特別のクラリネットを所有しており、それは通常のクラリネットより3度低い音を出せました。この楽器の形態と構造は分かっており、モーツァルトは両作品に於いてこれらの低い音を、通常は拡張されたアルペジオ演奏を通して、時には旋律の中で、豊富に使用しました。音域は3オクターブを超える広いもので、これにより、クラリネットをバリトン共々ソプラノとしても活躍させること、及び一種のオペラ的対話に於ける両声部間の入れ替えをすること、が可能になりました。

 この五重奏曲は、ウィーン宮廷劇場での音楽家芸術家協会のための演奏会で、シュタードラーの特別なクラリネットによって、1789年12月22日に初演されました。この作品は間違いなくモーツァルトの作品のうちで最も愛されるものの1つでしょう。この作品は室内楽曲が持つべき全てのものを含んでいます。ある時はトゥッティの一部として、次の瞬間には輝かしいソロとして、クラリネットがアンサンブルに加わったり出たりする動きの中で、私たちは、モーツァルトの尽きることのない発明の才と完全な熟練、つまり、親密で、多様性に富み、表情豊かで、愛嬌があって、完全に均衡が取れていて、常に人を引き込む力を持つ音楽、を聴くことになるのです。

エリック・ホープリッチ 2017年

エリック・ホープリッチ(バセット・クラリネット)

 エリック・ホープリッチは過去25年にわたり、ピリオド・クラリネットで演奏を続け、演奏家としてだけでなく、研究者、製作家としても優れた業績を上げている。ブリュッヘン率いる18世紀オーケストラの首席クラリネット奏者をつとめ多くのレコーディングを残しているほか、ホグウッド、ヘレヴェッヘ、ノリントンなどの指揮するピリオド楽器オーケストラと共演を重ねている。また、室内楽奏者としては、ピリオド管楽アンサンブル「ナハトムジーク」「シュタードラー・トリオ」を主宰、ゲストソリストとしても著名な弦楽四重奏団に招かれている。レコーディングは、これまでにフィリップス、ドイツ・グラモフォン、EMI、ハルモニア・ムンディ、ソニー、デッカなど著名なレコード会社、レーベルで録音。現在はパリ・コンセルヴァトワールとハーグ王立音楽院の教授、世界各地の音大でゲスト・プロフェッサーとして招聘されている。学者としての活動も活発でイェール大学出版局の「オーケストラ楽器」シリーズ、クラリネットパートを執筆。各種専門誌、研究機関の雑誌にもしばしば論文を発表している。楽器研究者としての情熱のおかげで、彼の18,19世紀のピリオド・クラリネットコレクションは比類ないものとなっている。

ロンドン・ハイドン弦楽四重奏団

キャサリン・マンソン(ヴァイオリン)
マイケル・グレヴィチ(ヴァイオリン)
ジョン・クロカット(ヴィオラ)
ジョナサン・マンソン(チェロ)

 世界をリードするピリオド楽器のクヮルテット。ハイドンのピリオド演奏の理想を追求するために2000年に結成。これまで英国内はもとより、欧米各国の著名なコンサート・シリーズに招聘され、現在ハイペリオン・レーベルで進行中のハイドンの弦楽四重奏曲の録音(作品9、17、20、33)では国際的に高い評価を得ている。
 これまでにオール・ハイドン・プログラムでの公演をカーネギーホール、チェルトナム・フェスティバル、バース・モーツァルトフェスト、エステルハージのハイドン・フェスティバルなどで演奏。2012年にはウィグモアホールでハイドンの弦楽四重奏曲 作品20とモーツァルトの6つの弦楽五重奏曲をヴィオラのスティーヴン・ダンを迎えて4公演シリーズで行なった。最近のプログラムには、ハイドンの後期とベートーヴェンの初期作品も多く含まれている。
 ハイドン演奏の高い評価に加えて、ピリオド・クラリネット奏者エリック・ホープリッチと共演したグロッサ・レーベルのモーツァルトとブラームスのクラリネット五重奏曲も絶賛された。ホープリッチを迎えての公演はアムステルダム・コンセルトヘボウをはじめ主要都市で好評を博している。
オフィシャル・サイト:http://londonhaydnquartet.co.uk/

使用楽器について

 今回ホープリッチが使用するバセット・クラリネットは、1794年ラトビアのリガで行なわれたシュタードラーのコンサート・プログラム(右画像)に載っている図版とウィーン・モデルをもとに、ホープリッチ自身が再現製作した楽器である。

チケット取り扱い

朝日ホール・チケットセンター 03-3267-9990
アレグロミュージック 03-5216-7131
日本モーツァルト協会 03-5467-0626

※学生券は日本モーツァルト協会のみ取り扱い

アンコール

クラリネット五重奏曲 イ長調 K581より第2楽章

注意事項

※ 出演者・プログラムは変更することがございます。予めご了承ください。
※ 10歳以下の方の入場はご遠慮下さい。
※ 会場での無断撮影、録音は固くお断りします。