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2019年第614回例会(2019/12/12)

演奏会概要

  • 時 間

    2019年12月12日(木) 18:15開場/18:45開演
  • 会 場

    東京文化会館小ホール
  • 例会チケット

    前売券・当日券(臨時会員券):全自由席 5,000円
    (学生2,000円)
    ※前売券:販売終了
    ※当日券:17時45分から販売(学生券あり)

郷古 廉  Sunao Goko(ヴァイオリン)
加藤洋之  Hiroshi Kato(ピアノ)

PROGRAMM

《郷古廉の深遠なる世界》

▶ヴァイオリン・ソナタ イ長調 K305
 Sonate in A für Klavier und Violine K305
▶ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 K296 ※
 Sonate in C für Klavier und Violine K296
▶ヴァイオリン・ソナタ ト長調 K379
 Sonate in G für Klavier und Violine K379
▶ヴァイオリン・ソナタ イ長調 K526
 Sonate in A für Klavier und Violine K526

※出演者の希望により一部曲目が変更となりました。

変更前)ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 K306
        ↓
変更後)ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 K296

何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。

出演者からのメッセージ

 「モーツァルトのレッスンは、2時間で40小節行けばいい方だ!」
 当時84歳であった私の恩師のひとり、ゲルハルト・ボッセは、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番の楽譜を片手にこう言い放った。
 まるで美しい迷路に迷い込んだ少年のように目を輝かせて、見つからない出口を探す老人の姿。14歳だった私の目に映ったのは、音楽家としてモーツァルトと対峙することの素晴らしさと、「おそろしさ」だった。
 この度演奏するのは、1778年から1787年の間(モーツァルト22歳から31歳)に書かれた作品。ヴァイオリン・ソナタといっても基本的にピアノがメインで、ヴァイオリンはそれを装飾したり仄かな色彩を加える役割が大きい。だからこそ、音質や発音、強弱など細部に至って注意深い判断が求められ、演奏には非常に個人差が出やすい。音楽家にとってモーツァルトの「おそろしさ」とは、ごまかしがきかないということだ。

 あらゆる苦悩を飛び越えて空を駆けていくかのようなモーツァルトの無邪気な音楽にも、時折驚くような暗さがあり、きっとそれは彼のパーソナリティにも通じるものがあるのだろうと私は思っている。その瞬間的な翳りと明るさとのコントラストを、是非楽しんで頂きたい。

郷古 廉

郷古 廉 (ヴァイオリン)

2013年8月ティボール・ヴァルガ シオン国際ヴァイオリン・コンクール優勝ならびに聴衆賞・現代曲賞を受賞。現在、国内外で最も注目されている若手ヴァイオリニストのひとり。1993年生まれ。宮城県多賀城市出身。2006年第11回ユーディ・メニューイン青少年国際ヴァイオリンコンクールジュニア部門第1位(史上最年少優勝)。デビュー以来各地のオーケストラと共演。《サイトウ・キネン・フェスティバル松本》でストラヴィンスキー作曲「兵士の物語」に出演したほか、《東京・春・音楽祭》にも招かれ。また2017年より3年かけてベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲を演奏するシリーズにも取り組む。
現在、ウィーンにて研鑽を積みながら、ドイツ、フランス、スペイン、などヨーロッパにおいても演奏機会を増やしている。
これまでに勅使河原真実、ゲルハルト・ボッセ、辰巳明子、パヴェル・ヴェルニコフの各氏に師事。ジャン・ジャック・カントロフ、アナ・チュマチェンコの各氏のマスタークラスを受ける。
2017年11月にはEXTONレーベル第3弾となるバッハとバルトークの作品集をリリースした。
使用楽器は1682年製アントニオ・ストラディヴァリ(Banat)。個人の所有者の厚意により貸与される。2019年第29回出光音楽賞受賞

加藤洋之(ピアノ)

東京藝術大学附属音楽高校を経て同大学器楽科を卒業。学内にて「安宅賞」を受賞する。同大学院在学中の1990年にジュネーヴ国際音楽コンクール第3位入賞後、ハンガリー国立リスト音楽院に留学し、イシュトヴァン・ラントシュ氏に師事、1996年よりケルンに移り、パヴェル・ギリロフ氏に師事した。
1993年にルセ国際音楽祭でブルガリア国立放送響と共演した後、ブダペスト・フィル、スウェーデン・ヘルシンボリ響の定期公演への出演、ハンガリー国立響、日本フィルなど内外のオーケストラと共演し、現在までドイツ各地や、イタリア、スイス、オーストリア、ベルギー、スペイン、チェコ等でソリスト、室内楽奏者として多岐にわたる演奏活動を続けている。
ウィーン・フィル第1コンサートマスターのライナー・キュッヒル氏とは、1999年から現在まで、デュオ・パートナーとして国内外にて数多くの公演を重ねてきた。2002年12月のウィグモア・ホール(ロンドン)でのコンサートは”The Times”紙上で絶賛された。また、2010年6月にはウィーン芸術週間に出演、3日間に亘るベートーヴェンの「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ」全曲演奏会がウィーン楽友協会において開催され、大成功を収めた。

チケット取り扱い

東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650
日本モーツァルト協会 03-5467-0626

※学生券は日本モーツァルト協会のみ取り扱い

アンコール

ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 K481より第2楽章アダージョ

注意事項

※ 出演者・プログラムは変更することがございます。予めご了承ください。
※ 例会の臨時会員券(前売券・当日券)は当日会場窓口にて、また、東京文化会館チケットサービス03-5685-0650にて販売。
※ 10歳以下の方の入場はご遠慮下さい。
※ 会場での無断撮影、録音は固くお断りします。