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2023年第651回例会(2023/9/26)

演奏会概要

  • 時 間

    2023年09月26日(火) 18:15開場/18:45開演
  • 会 場

    東京文化会館小ホール
  • 例会チケット

    前売券・当日券:全自由席 6,000円
    (学生2,000円)
    ※前売券:販売終了
    ※当日券:17時45分から販売(学生券あり)

セリム・マザリ Sélim Mazari(ピアノ・指揮)
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 Tokyo City Philharmonic Orchestra

PROGRAMM

《むくどりシュタールのさえずり》

▶ピアノ協奏曲 第17番 ト長調 K453
 Klavierkonzert in G K453

▶ピアノと管弦楽のためのロンド ニ長調 K382
 Rondo in D K382

▶ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K467
 Klavierkonzert in C K467

出演者からのメッセージ

日本モーツァルト協会の皆様

 東京で演奏できますことを大変嬉しくとても光栄に思います。このような機会を与えていただき、誠に有り難うございます。私たちはモーツァルトの音楽に対する深い敬愛を共有しており、この特別なプログラムは、私にとって偉大なオーストリア作曲家の美しい例を示すものです。

 ピアノと管弦楽のためのロンド ニ長調は、1773年の冬にかかれた初のオリジナルのピアノ協奏曲に対する意欲を表しています(この作品のまえにかかれた4つの協奏曲はRaupachやHonauerの作品の編曲ものでした)。その9年後にモーツァルトはこの協奏曲をウィーンで演奏したかったため、ウィーンの聴衆に適した新しいフィナーレを作曲しました。そのためヴァリエーションの使用はウィーンで盛んになりました。

 ピアノ協奏曲第17番の最後の楽章もヴァリエーションの形でかかれていますが、長い年月の間にモーツァルトは緊張感・ドラマ・そして精神的な考えなど多方面で進歩し、彼のオペラのフィナーレによく似たFinale Prestoまで加えています。
 第1楽章で、モーツァルトは作曲における大きな一歩をふみだします。彼は木管楽器を、弦楽器のグループに対応する補完的なグループとしてではなく、独奏楽器として用いはじめます。
 美しいアンダンテは、モーツァルトの作品の中でも最も感動的なもののひとつです。
 この協奏曲は、レナード・バーンスタインのお気に入りのモーツァルト作品のひとつでした。

 そしてもちろんメインになります、彼の有名な第2楽章を含む美しいハ長調の協奏曲は、私のお気に入りの協奏曲のひとつです。カデンツァはディヌ・リパッティによるものを、昨年他界した巨匠ラドゥ・ルプーが少しアレンジしたものを演奏いたします。

 私がこれらの名曲の練習の1分1秒を楽しんだように、このプログラムを皆様にお楽しみいただけましたら幸いです。

セリム・マザリ

セリム・マザリ(ピアノ・指揮)

 1992年フランス生まれ。パリ国立高等音楽院でブリジット・エンゲラーとクレール・デゼールに、英国王立音楽院でドミトリー・アレクセーエフに、ウィーン国立音楽大学でアヴォ・クユムジャンに師事。
 2012年イル・ド・フランス国際ピアノ・コンクールで特別賞、2013年ピアノ・キャンパス国際コンクールで第2位&聴衆賞を受賞。2018年ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジーク・クラシック賞の新人賞にノミネートされた。
 近年は、ノアン・ショパン音楽祭、ピアノ・エン・ヴァロワ、ラ・ロック=ダンテロン国際ピアノ音楽祭、エヴィアン国際音楽祭等のほか、ルイ・ヴィトン財団、トゥーロン歌劇場、サンテティエンヌ歌劇場等に登場している。ナント・ラ・フォル・ジュルネ音楽祭ではモーツァルト・パリ・オーケストラと共演し、コンサートの模様がARTEで放映された。室内楽ではこれまでに、ヨーヨー・マ、アンリ・ドマルケット、オーギュスタン・デュメイ、ミシェル・ダルベルト、モディリアーニ弦楽四重奏団、ディオティマ弦楽四重奏団等と共演している。
 2023年3月、ヴァシリー・シナイスキー指揮リール国立管弦楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲第21番で共演し、パリ・フィルハーモニーへのデビューを飾った。今後はベルリン・コンツェルトハウスでのリサイタルのほか、エドガー・モローとのデュオ・ツアー等がある。
 録音は、『ベートーヴェン:変奏曲集』、『モーツァルト:ピアノ協奏曲第14、12番』(ポール・メイエ指揮マンハイム・チェンバー・オーケストラ)、ウィーン・フィル首席ファゴット奏者のソフィー・デルヴォーとのデュオ・アルバム等をリリースし、高評を得る。

©Caroline Doutre

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

 1975年自主運営のオーケストラとして設立。その活動は定期演奏会および特別演奏会を柱に、オペラ、バレエ公演やポップスコンサート、映画音楽、テレビ出演、CD録音、音楽鑑賞教室まで多岐にわたる。特にテレビにおいては、テレビ朝日『題名のない音楽会』を通じて日本全国で好評を博している。1994年からは東京都江東区と芸術提携を結び、ティアラこうとうを主な拠点として各種コンサートや公開リハーサル、ジュニア・オーケストラの指導、楽器の公開レッスンなど地域に根ざした音楽文化の振興を目的に幅広い活動を行っている。1997年9月に飯守泰次郎が常任指揮者に就任後、2012年4月より桂冠名誉指揮者に就任。また2002年4月矢崎彦太郎が首席客演指揮者に就任し、フランス音楽を幅広く系統立てた、「フランス音楽の彩と翳」と題するシリーズを展開。2012年4月、宮本文昭が音楽監督に就任。2015年4月、楽団創立40周年を迎え新常任指揮者に高関健が就任。第300回定期演奏会でのベルリオーズ「ファウストの劫罰」、第50回ティアラこうとう定期演奏会での「夕鶴」など、オペラ作品も積極的に取り上げ、いずれも好評を博した。2019年4月より藤岡幸夫が首席客演指揮者に就任。2021年5月には桂冠名誉指揮者飯守泰次郎の傘寿記念として「ニーベルングの指環」ハイライト特別演奏会(演奏会形式)を開催。コロナ禍での開催ながら、海外から世界最高峰のワーグナー歌手陣を招き大成功を収め、2022年8月に第30回三菱UFJ信託音楽賞を受賞。これからの活躍が最も期待されているオーケストラである。

チケット取り扱い

東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650
パシフィック・コンサート・マネジメント 03-3552-3831
日本モーツァルト協会 03-5467-0626

※学生券は日本モーツァルト協会のみ取り扱い

アンコール

ベートーヴェン:バガテル ハ長調 Op.33 No.5

注意事項

※ マスクの着用は個人のご判断に委ねます。
※ フラボー等の声援をされる際は、マスクの着用をお願いいたします。
※ 感染予防のため、手洗いや指先のアルコール消毒にご協力ください。

※ やむを得ない事情により出演者・プログラムを変更する場合がございます。ご了承ください。
※ 10歳未満の方の入場はご遠慮ください。
※ 会場での無断撮影、録音は固くお断りいたします。