中川優芽花 Yumeka Nakagawa(ピアノ)
当日は混雑が予想されます。開演に遅れますと休憩までご着席になれない場合がございますので、時間に余裕をもってご来会ください。
また、ご来会される皆様全員がスムーズにご着席いただけるよう、座席を詰めておかけになる等、ご協力をお願い申し上げます。
《デュルニッツ男爵のために》
▶きらきら星変奏曲 ハ長調 K265
Zwölf Variationen in C über “Ah, vous dirai-je Maman” K265
▶ピアノ・ソナタ ハ長調 K279
Klaviersonate in C K279
▶ピアノ・ソナタ ヘ長調 K280
Klaviersonate in F K280
▶幻想曲 ニ短調 K397
Fantasie in d K397
▶ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K281
Klaviersonate in B K281
▶ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K570
Klaviersonate in B K570
モーツァルトの初期作品には、どこかバロックの余韻が残り、その端正な響きの奥に、若い頃の瑞々しい探求心が息づいています。やがて後期のソナタへと進むにつれ、モーツァルトならではの語り口はいっそう輝きを増し、ひとつひとつの音が大切に磨かれた宝石のように感じられます。
なかでも「きらきら星変奏曲」は、誰もが口ずさんだことのあるあの旋律に、モーツァルトがどんな表情を与えるのか、その遊び心が溢れる作品です。
私にとってモーツァルトの音楽は、日々の心に積もる雑念をそっと掃き清めてくれるような存在です。当日の演奏が、皆様にとっても慌ただしい日常からふっと離れ、心が穏やかになるひとときと少しでもなりましたら幸いです。
中川優芽花
ドイツに生まれ育った日本人ピアニスト。2021年スイスで開催された権威あるクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝、および聴衆賞ほかもあわせて受賞した。またデュッセルドルフで開催されたロベルト・シューマン国際コンクール(2019)、およびイェネー・タカーチ国際コンクール(2018)でも優勝している。2014年にワイマールで開催された「若いピアニストのためのフランツ・リスト国際コンクール」では第2位に入賞。
2019年以降ロンドンのウィグモア・ホール、デュッセルドルフのトーンハレ(ゾイ・ツォカヌー指揮デュッセルドルフ交響楽団と共演)、ワイマールハレ(マルクス・L・フランク指揮のイエナ・フィルハーモニー管弦楽団と共演)などで演奏している。サンクトペテルブルクで開催された第16回マリインスキー国際ピアノ・フェスティバルにも招待された。
2022-23シーズンはクリスティアン・ツァハリアスが指揮するホーフ交響楽団とベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を、また同じくツァハリアスの指揮でポルト・カーザ・ダ・ムジカ管弦楽団とモーツァルトの2台のピアノのための協奏曲K365を演奏した。またクララ・ハスキル国際コンクールの開催地ヴヴェイでヴヴェイ・クラシック・フェスティバルに出演した。2024年にはふたたびポルト・カーザ・ダ・ムジカ管弦楽団と共演、アンドレアス・シュペリンクの指揮でモーツァルトのピアノ協奏曲第20番K466を演奏したほか、ウィーン・コンツェルトハウス、リンツ・プルックナーハウスでも演奏している。2025年6月にはハンブルクのマルタ・アルゲリッチ音楽祭に出演。
2001年にデュッセルドルフで生まれ、デュッセルドルフのロベルト・シューマン音楽大学にてバーバラ・シュツェパンスカのもと音楽の教育を受け始める。ロンドンのパーセル音楽院ではウィリアム・フォンに学ぶ。2021年よりワイマールのフランツ・リスト音楽大学においてグリゴリー・グルズマン教授のもと研鑽を積んでいる。2023年にはスイスのグシュタードでマリア・ジョアオ・ピリスのマスタークラスを受講。2022年より2024年までロームミュージックファンデーションの奨学金を得た。
2022年3月クララ・ハスキル国際優勝後、初の来日リサイタルは大絶賛を浴び、以後大阪フィル、名古屋フィル、神奈川フィル、東京フィル、読響、兵庫芸術文化センター管、大阪響、都響、アンサンブル金沢といった国内の主要なオーケストラと共演を重ね、行く先々で絶賛されている。
©Susanne Diesner
東京文化会館チケットサービス *予定枚数終了
日本モーツァルト協会 03-5467-0626 *予定枚数終了
モーツァルト:アダージョ ロ短調 K540
ショパン:前奏曲 変ニ長調「雨だれ」Op.28-15
ラフマニノフ:前奏曲 ト短調 Op.23-5
※ やむを得ない事情により出演者・プログラムを変更する場合がございます。ご了承ください。
※ 10歳未満の方の入場はご遠慮ください。
※ 会場での無断撮影、録音は固くお断りいたします。