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2014年第563回例会(2014/12/15)

演奏会概要

  • 時 間

    2014年12月15日(月) 18:15開場/18:45開演
  • 会 場

    東京文化会館小ホール
  • 例会チケット

    臨時会員券(前売券):5,000円(学生2,000円)
ピアノ四重奏曲の幕開け

 

と き:2014年12月15日(月) 18:15開場/18:45開演
ところ:東京文化会館小ホール
臨時会員券(前売券):5,000円(学生2,000円)
当日券:5,000円(学生2,000円)

PROGRAMM:

 ▶ ピアノ四重奏曲 ト短調 K478
Quartett in g für Klavier, Violine, Viola und Violoncello K478
▶ ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 K452
(フランツ・ヤーコプ・フライシュテットラー編曲によるピアノ四重奏版)
Quintett in Es für Klavier, Oboe, Klarinette, Horn und Fagott K452
▶ ピアノ四重奏曲 変ホ長調 K493
Quartett in Es für Klavier, Violine, Viola und Violoncello K493

フォーレ四重奏団(ピアノ四重奏団)

 フォーレ四重奏団の名は、「室内楽こそが音楽の唯一の真の形式であり、個性のもっとも真正な表現なのです」と語った作曲家ガブリエル・フォーレに因んで いる。1995年、ドイツ・カールスルーエ音楽大学卒の4人-エリカ・ゲルトゼッツァー(ヴァイオリン)、サーシャ・フレンブリング(ヴィオラ)、コンス タンティン・ハイドリッヒ(チェロ)、ディルク・モメルツ(ピアノ)-で結成された。アルバン・ベルク四重奏団に4年間師事したことが、彼らの音楽的な発 展に刺激となり、支えとなっている。活動を始めて間もなくドイツ・シャルプラッテン賞やエコー・クラシック賞、イギリスのパークハウス賞などを次々と受賞 し、前途有望なアンサンブルから、急速に一流のピアノ四重奏団へ成長した。ドイツ・グラモフォンはその実力を認め2006年、生誕記念年のモーツァルトの 2つのピアノ四重奏曲の新録音の演奏者に、フォーレ四重奏団を選んだ。

多くの国際的なコンサート会場に定期的に登場しており、ロンドンのウィグモア・ホール、ベルリンのフィルハーモニーザール、フランクフルトのアルテオー パー、ハンブルクのムジークハレ、シュトゥットガルトのリーダーハレ、アムステルダムのコンセルトヘボウなどで演奏している。また、マルタ・アルゲリッ チ、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン、ラインガウ、シュヴェツィンゲン、ルートヴィヒスブルク、メクレンブルク=フォアポンメルン、キッシンゲンの夏、オ ランジェリー・ドゥ・ソー音楽祭といった著名な音楽祭にも登場している。また定期的にフランス、イタリア、スイス、ベルギー、オランダ、スペイン、フィン ランド、イギリスなどで演奏、南米やメキシコも何度も訪問している。

世界各地でマスタークラスを開催しており、ベルリン芸術大学やエッセン音楽大学などでも後進の指導にあたっている。また、「リューゲン春の音楽祭」の芸術監督、カールスルーエ音楽大学の「カルテット・イン・レジデンス」を務めている。

幅広いジャンルへのアプローチにも積極的で、NDRビッグバンド、シンガーソングライターのルーファス・ウェインライト、スヴェン・ヘルヴィッヒ等と共演 している。ベルリンのベルクハイン、フランクフルトのコクーン・クラブ、ニューヨークのポワソン・ルージュなどのクラブやライブハウスに登場する一方で、 ドイツのテレビ番組「KIKA」や、教育プロジェクト「ラプソディ・イン・スクール」で、子どもへの教育活動にも熱心に取り組んでいる。

CD録音では、ドイツ・グラモフォンより「モーツァルト:ピアノ四重奏曲」「ブラームス:ピアノ四重奏曲」「ポップ・ソングス」、「メンデルスゾーン:ピ アノ四重奏曲」、クリスチャン・ヤルヴィ指揮/MDR交響楽団との共演で「スヴェン・ヘルヴィッヒ:ポケット・シンフォニーズ」をリリース。2度のエ コー・クラシック賞をはじめ、数多くの賞を受賞している。2014年にはソニー・クラシカルより、ソプラノのジモーネ・ケルメスとの共演で「R.シュトラ ウス、マーラー:ピアノ四重奏曲と歌曲集」をリリースし、好評を博す。

フォーレ四重奏団

出演者からのメッセージ

 「音楽が存在しなければこの世に意味はない」、とモーツァルトは言っていますが、私たちはそれに「モーツァルトなしには、この世に意味はない」と付け加えたいと思います。
実はモーツァルトに関して書くということはあまり意味のないことかもしれません。というのもモーツァルトに関してほど、聴衆そして音楽家が一致した意見を 持っている作曲家というのは他にはいないでしょうから。誰にでも、音楽の神というものは存在するものですが、私たちを含む多くの人間にとって、モーツァル トは、その作曲家のオリンピックの頂点にいるのです。我々が敬愛するバッハ、ベートーヴェン、シューマン、ラフマニノフもしくはワーグナーといった作曲家 と比べてみても、モーツァルトという作曲家はすべてのジャンルの音楽作品にその天分を発揮した唯一の作曲家であると言えると思います。

 音楽家ならだれでも知っているように、諺にもあるようにモーツァルトは子供にとっては易しすぎ、大人にとっては難しすぎるのです。
私たちにとって、モーツァルト自身が美、簡潔さ、イノヴェーション、そしてそれだけではなく、不可解さ、悲しみ、魔法からなる宇宙そのものであり、私たち は彼なしにはどうしようもないのです。彼のピアノ四重奏曲は何百回も演奏しましたが、それでもなおこの宇宙は私たちの心揺さぶる清らかさというものを内在 しています。
戦争や危機にあふれた現代ではモーツァルトは“この世の人ではない”ということが一段と感じられます。しかしながら、それだからこそ私たちはヘルマン・ヘッセの「モーツァルト、彼の存在こそが、この世界には意味があるということを意味している」という言葉を思い出します。

フォーレ四重奏団

注意事項

※ 出演者・プログラムは変更することがございます。予めご了承ください。
※ 例会の臨時会員券(前売券・当日券)は当日会場窓口にて、また、東京文化会館チケットサービス03-5685-0650にて販売。
※ 10歳以下の方の入場はご遠慮下さい。
※ 会場での無断撮影、録音は固くお断りします。