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【CD】フローレス オペラ・アリア集

フローレス初のモーツァルト:オペラ・アリア集!

 「キング・オブ・ハイD」として君臨するスーパー・ベルカント・テノール、ファン・ディエゴ・フローレス。1996年、ペーザロのロッシーニ・フェスティヴァルで、抜きんでたテクニックと張りのある美しい声を披露して衝撃的なデビューを飾り、「颯爽としたテノール、ベルカント・オペラの王」とニューヨーク・タイムズで絶賛されてから20年以上、第一線で世界的な活動を続けています。当アルバムは、フローレスのソニー・クラシカルへの移籍第1弾となるモーツァルトのオペラ・アリア集。しかも何とフローレスにとって全曲初録音となるものです。
 フローレスはこれまでロッシーニ、ドニゼッティやベッリーニなどのベルカント・オペラに焦点を当ててきましたが、モーツァルトに集中的に取り組むことはありませんでした。今回のモーツァルト・アルバムについてフローレスはこう語っています。
 「18歳で初めて『魔笛』を聴いてその虜になりました。モーツァルトを理想的な声で歌うのには注意を払わなければなりません。モーツァルト作品のシンプルさ、普遍性は素晴らしいもので、ベルカント・オペラで経験を積んだ私にとってようやくそれを表現できる時期が今やってきたのです。今こそモーツァルトに取り組むに相応しい時期であると感じ、偉大なテノール歌手たちが歌ってきたように、私のキャリアにも素晴らしいモーツァルトのレパートリーを加えていきます。この新しい冒険に興奮しています」。
 しかも共演がリッカルド・ミナーシ指揮するチューリヒ歌劇場のピリオド楽器オケ「ラ・シンティッラ」という万全の布陣。ミナーシは今シーズンからザルツブルク・モーツァルテウム管の首席指揮者に就任し、またチューリヒ歌劇場「ドン・ジョヴァンニ」「秘密の結婚」、ハンブルク歌劇場「トーリードのイフィジェニー」、リヨン国立歌劇場「カルメン」など、オペラ指揮者としても引っ張りだこ。もともとイル・ジャルディーノ・アルモニコなどイタリアのバロック・オーケストラのメンバーとしてスタートしたバロック・ヴァイオリン奏者で、ルネサンスからクラシカルにかけてのレパートリーをピリオド楽器で演奏する第一人者といえる存在です。オーケストラは、ニコラウス・アーノンクール、ウィリアム・クリスティ、ジョヴァンニ・アントニーニらピリオド楽器指揮者の薫陶を受けた、チューリヒ歌劇場のピリオド楽器オーケストラ「ラ・シンティラ」が担当。これまでのフローレスのベルカント唱法と、斬新なミナーシとピリオド楽器の出会いは、18世紀バロック様式が残るモーツァルトのアリアにエモーショナルな要素を融合し、極めて大胆な解釈で歌われた画期的なアルバムです。

フアン・ディエゴ・フローレス オペラ・アリア集

【曲目】
1. 歌劇『イドメネオ』K366より「海から逃れたが」
2. 歌劇『魔笛』K620より「なんと美しい絵姿」
3. 歌劇『羊飼の王様』K208より「陽の輝きの前に」
4. 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K527より「その間に私の恋人を」
5. 歌劇『皇帝ティートの慈悲』K621より「最高の王座にあるものの喜びは」
6. 歌劇『皇帝ティートの慈悲』K621より「もしも帝国に、友なる神々よ」
7. 歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』K588より「愛の息吹き」
8. 歌劇『後宮からの逃走』K384より「わたしはおまえの強さを信じ」
9. 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K527より「あのひとの安らぎは私の安らぎ」
10. レチタティーヴォとアリア『あわれ、おお夢よ!息吹くそよ風』K431

【演奏】
フアン・ディエゴ・フローレス(テノール)
リッカルド・ミナーシ(指揮)
チューリヒ歌劇場「ラ・シンティラ」オーケストラ

【録音】
2017年5月、チューリヒ、オーバーシュトラース教会
 
(以上、商品情報などはソニー・ミュージックより)

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