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【CD】モーツァルト・アリア集~ウェーバー三姉妹

サビーヌ・ドゥヴィエル/モーツァルト:ウェーバー姉妹のための歌曲集

【曲目】

1) バレエ曲「レ・プティ・リアン」K299b~序曲
2) 「ああ、お母さん聞いて」
3) 「寂しい森の中で」K308
4) パントマイム「パンタロンとコロンビーネ」K446~アダージョ
5) レチタティーヴォとアリア「アルカンドロよ、私は告白しよう...どこより訪れるのか私は分からぬ」K294
6) アリア「ああ、できるならあなた様にお教えしたいものです」K418
7) レチタティーヴォとアリア「テッサリアの民よ…私は求めはいたしません、不滅の神々よ永遠なる神よ」K316
8) アリア「わが感謝をうけたまえ、やさしい保護者よ」K383
9) アダージョ ヘ長調K410
10) アリア「すでにやさしき春はほほえみ」K580
11) 歌劇「魔笛」K.620~「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」
12) 英雄劇「エジプトの王ターモス」K345~第5番 間奏曲
13) 歌劇「魔笛」K620~僧たちの行進
14) ソルフェッジョ K393~第2番
15) ミサ曲 ハ短調K427~聖霊によりて

【演奏】

サビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ)
アルノー・ディ・パスカル(フォルテピアノ&オルガン)
ラファエル・ピション(指揮)
アンサンブル・ピグマリオン(ピリオド楽器オーケストラ)

【録音】
2015年1月, パリ、ノートルダム・デュ・リバン教会(デジタル:セッション)

コロラトゥーラの彗星現る!

清々しいドゥヴィエルの歌声

協会HPリニューアル記念の第1号のモーツァルト情報に何を紹介しようかさんざん迷ったあげく、フランスで注目されるソプラノの新星、サヴィーヌ・ドゥイヴィエルのアルバムを選んだ。新しい年の幕開けにふさわしい素晴らしいアルバムだからだ。
これは2013年のデビュー盤『ラモー:愛の劇場』(9999.341492)で、いきなりフランスのトップ・ソプラノとなった、サビーヌ・ドゥヴィエルの2枚目のアルバム。彼女は、2011年にパリ高等音楽院を首席で卒業したばかりにもかかわらず、在学中から数々のオペラの舞台に出演して話題に。「言葉の重さを重要視し、洗練された敏感な歌には偉大な哀愁の風が吹いている」と高い評価を得、2013年フランスのグラミー賞といわれるヴィクトワール・ドゥ・ラ・ムジーク、およびディアパゾン・ドール賞を受賞し、現在では様々なオペラ劇場よりひっぱりだこの彼女。このアルバムでは、モーツァルトと恋愛関係にあったウェーバー姉妹にちなんだ歌曲を中心としたプログラム。楽しく活発な「レ・プテ ィ・リアン 」の序曲で幕を開けるこのアルバム。まずは、ドヴィエイルが伴奏なしで歌い始める「ママ、きいてちょうだい」の確かな技巧に裏打ちされつつも、そんなことを全く感じさせない自然な歌い口に、すっかり魅了されてしまうはず。決してノンヴィヴラートをストイックに貫いているのではなく、躊躇いがちな心の揺れはきちんと歌い上げるも、声全体は透明感に満ち、高音はヒステリックにならず余裕たっぷり。ナタリー・デセイの後継者とも、またバロック・オペラの新星とも目されているだけあって、彼女の歌には文句の付けどころがない。コロラトゥーラならではの高音を自在に操る超絶技巧も完璧だ。彼女の言葉にある「最後の最後まで楽しんで」という秘密は最後のトラックに隠されているのでお聴き逃しのないように!

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ワーナー・ミュージック(試聴あり)
http://wmg.jp/artist/sabinedevieilhe/WPCS000013315.html

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